あたらしい仲間第二段!!!◆数ヶ月前、他の先生の紹介からアンジーが紹介されました。
そして本人から「是非クッキングクラスに参加させてほしい」とメールが届きました。もちろん「すぐにでもクラスを!」とこたえたかったけれど、顔も知らず、料理も知らず、家も知らなければスタートを切ることができません。ということでアンジーの招待のもと、デモンストレーションクラスを体験してきました。
デモンストレーション当日。「アンジー、シンガポール人」この2つのキーワードだけで待ち合わせをすることに。シンガポールはアジアの中でも有数なインターナショナル国家。中国系、インド系、マレー系他 さまざまな人種がごったになって暮らしています。メールでどんなお料理を作られますか?と事前打診をしたところ「なんでもつくれるわよ。タイ料理、マレー料理、インド、中近東からフレンチ、イタリアン。」と返ってきたので、どんな人種の背景を持った方なのか、まったく予想だにしていませんでした。パートナーのNさんと「もしかしたら中華系かもね」なんて話しながらまっていると、改札口に異国の肌を持った女性がキョロキョロとあたりを見回しています。「アンジー?」と聞くとにこやかな笑顔で「NIKI?」と答えてくれました。浅黒い肌に青い目。すらりとしたボディにシャープな服装。そこにはとてもエキゾチック顔立ちのアンジーが立っていました。
かわいらしい感じのアンジーの家はイタリア山庭園側の山手地区にあります。早速お邪魔し、とても綺麗にセッティングされたテーブルに腰をかけると 「まずはキャロットスープよ」そういってアンジーはキッチンで用意をはじめました。キャロットスープかぁと軽い気持ちでまっていたことに、のっけから大後悔。机の上に出されたキャロットスープは今まで見たことがないほど美しい色合いを持ち、まるでビロードの質感をもっていたのです。そのみかけに驚いてただずんでいると、すでに一口運んでいたNさんが、「おいしい!なにこれ」と驚嘆の声が。続いて口をつけると、なんともいえない芳香とクリーミーな極上のキャロットスープが舌の上にひろがりました。なんともなさそうなキャロットスープをここまで作りこむアンジー。確実にただものではない!!!!
「身のこなしも応対もとても素敵ですね。」 そう声をかけると「わたしはシンガポールでホテルのコンシェルジェをしていたの。だから仕事が体にしみついているのよ」そうにこやか答えてくれました。「お料理はね、祖父がレストランを経営していたの。きっとその血だな。本当に作るのが好きなんだ。わたしは4人兄弟でね、ある日親からあなたが兄弟達のお料理を作りなさい、といわれて。」「夫について世界のあちこちを周ったわ。この間までドバイを旅したの。だから中東のお料理もつくれるわよ。」
「レストランで食べて美味しいなぁと思ったら、家で作れるようにしているの。だいたい再現できるわ」料理に対する情熱を次から次へと語ってくれました。そしてそれがとても現実的なものであることを実際の料理を目の前にしてしることができました。