| ||||||
第三十回 「キウイの料理教室」 | ||||||
先日、ニュージーランド出身のUshka(ウシカ)さんの料理教室へ行ってきた。 南インド料理教室に引き続き、英語による料理教室。 ウシカさんはニュージーランドの南島出身。 「現代版大人になったアルプスの少女ハイジ」 とコメントされていたのが納得できる。 話が飛ぶけど、私の好みのタイプは「スナフキン」。 ウシカさんの家に入った時、すぐにウシカさんがムーミン好きとわかった。 話を元に戻そう。 ウシカさんはロンドンのビジネススクールで英語教師をしていたこともあるそうで、ありがたいほどきれいなQueen's
Englishを話してくれる。 今回、生徒は私を入れて6人。 そして、習った表現を使って、スパイス類を匂いで嗅ぎ分けるゲーム。 “It definitely is cardamon.” “It must be clove.” という感じで。 そのあと、メニューを見てどんな料理か想像し、写真を見つけるゲーム。 これが意外と難しく、すぐには想像がつかない。 たしかに、レストランのメニューの表現ってわかりにくいことが多いなぁ。 「ギリシャ風」とか「ブルゴーニュ仕立て」とか想像しにくい。 (昔、「森の木こりの怒りんぼパスタ」なるものを注文したら、「辛口トマトソースのキノコ入りペンネ」が出てきたことを今思い出した。) それにしても、同じ英会話レッスンでも、食べ物ネタになると自然と夢中になる。 私って食道楽だなぁ、とつくづく思う。 英会話レッスンの後、いよいよ料理開始。 今回はチョコレートづくしの“秋のデザート”。 「チョコレートのクラスを開いて!」という要望から生まれたクラスらしい。 ハローウィンにちなんでカボチャも使い、とても秋らしいメニュー。 <Autumn Baking> ・Pumpkin and White Chocolate Pie 〜カボチャとホワイトチョコレートのパイ(そのまんま) ・Mendiants 〜チョコレートにドライフルーツなどをトッピング ・Autumn Spiced Hot Chocolate 〜スパイスたっぷりの体が温まるホットチョコレート カボチャのパイは小麦粉を使わないのでカボチャプリンのような感じ。 台生地の全粒粉ビスケットの塩味が甘さを調和してくれる。 Mendiantsは簡単なので、子供ができたら一緒に作るといいかも。 上の2品が甘いので、ホットチョコレートにはあえて砂糖を加えなかった。 お好みで砂糖、マシュマロ、ホイップクリームなどを足す。 スパイスが効いているので、そのままでも充分コクがあっておいしい。 ちょうどこの日は寒かったので、ホットチョコレートが体にじんわりしみ入った。 食事中も、ウシカさんが1人1人に話しかけてくれて、和やかな会話が続いた。 おいしいお菓子とウシカさんのやさしい笑顔に癒された1日だった。 ほんわか。 ******* <作り方> ・Pumpkin and White Chocolate Pie(1ホール) 材料:パンプキンペースト 1缶 (普通のカボチャでも可) エバーミルク 300cc 砂糖 3/4カップ 塩 大さじ1/4 シナモン 大さじ2 ジンジャーパウダー 大さじ1 クローブパウダー 大さじ1/2 カルダモンパウダー 大さじ1/2 卵 2個 <台生地> 全粒粉ビスケット 12枚 ホワイトチョコレート 1枚 バター 50グラム
型にバターを塗っておく。 ビスケットをミキサーで砕き、溶かしたバターを入れてさらに混ぜる。 型にビスケットをきっちりと敷き詰める。 ホワイトチョコレートを並べる。 砂糖、塩、シナモン、ジンジャー、クローブ、カルダモンを混ぜる。 こんな便利な計量スプーンがありました。 大きめのボールで卵を混ぜ、パンプキン缶と砂糖、スパイス類を加える。 エバーミルクをゆっくりと加えて混ぜる。 混ざったら、型に流す。 220℃で15分焼いた後、180℃に下げてさらに30分焼く。 あら熱が取れたら型からはずす。 できあがり。 ・Mendiants 材料:ビターチョコレート(ウシカさんおすすめは「ガーナ」) ドライフルーツ ナッツ類
チョコレートを細かく割り、湯煎にかけて溶けるまで混ぜる。 スプーンでベーキングシートの上にチョコレートをのせ、スプーンの裏を使ってまるく広げる。 ドライフルーツやナッツをのせる。 こんなのも。 固まるまで冷やしてできあがり。 ・Autumn Spiced Hot Chocolate 材料:牛乳 2カップ ココアパウダー 大さじ4 砂糖(いれなくても可) 大さじ4 シナモン 大さじ1/2 オールスパイス(パウダー) 大さじ1/4 ナツメグ 大さじ1/4 トッピング:シナモンスティック ホイップクリーム マシュマロ チョコレートスプレー 鍋(今回はル・クルーゼ)に材料を全て入れる。 火を付け、かき混ぜながら熱くなるまで熱する。 マグカップに注ぎ、お好みでトッピングを加える。 さあ召し上がれ。
| ||||||
エッセイストの紹介 | ||||||
夢兎氏 | ||||||
住まい・・・横浜市青葉区。 職業・・・公務員。 家族・・・IT企業に勤めるオットと2人暮らし。 趣味・・・旅行、ダイビング、マウンテンバイクなど。
|