初めまして。Umiです。 本職はテレビのディレクター。政治・社会・経済・海外など幅広いニュースを映像に まとめて放送しています。エッセイは初挑戦!なので、どうぞお手柔らかに。 さて、私が今回お邪魔したのは、北インド料理のルパさんのクラス。 気になるメニューはというと。 前菜:チキンキーマカツレツ 主菜:ダルマクハニ ジーラライス 付け合わせ:パイナップルライタ デザート:サンディッシュ 私の中では、インド料理=カレーという図式が。(←単純なもので・・・) インドへ修行に行きたいほど、大のカレー好きな私としては、 「カレーじゃないの?ちょっと残念・・・」と思いつつ、ルパさんのお宅へ向かいました。 桜木町から、バスで20分。みなと赤十字病院のバス停に到着。 欠席者はあったものの、遅刻もなく、定時に全員集合。 夏の名残の強い陽射しを浴びながら5分ほど歩き、いかにも外国風の大きなお家へ。 グリーンのサリーに身を包んだルパさんは笑顔で迎えてくれました。
ウェルカムドリンクは、マンゴ・ジュース。 一口飲むと、日本のものより、かなり濃い。ちょうど乾いていた喉を潤すのに最適。 広いリビングには、異国風の装飾品や子供達の写真が。 座り心地のよい大きなソファに落ち着き、参加者の女性たちと打ち解けたところで、エプロン装着。 キッチンには、大きな冷蔵庫。ここにもやはり、子供達の写真が貼られていました。
最初に何を作るのかと思いきや、ルパさんはニッコリ笑って一言。 「インド流、美容の秘訣を教えてあげましょう」。 全員(女性)、身を乗り出して、メモ。 牛乳(小さじ2)と塩(少々)、ライムの絞り汁(小さじ2)を混ぜます。 それを寝る前にコットンにとって顔に塗って、翌朝洗い流します。 毎日続けると、ツルツルのお肌になるというのです。 さて、いよいよお料理開始。 手を動かしながらも、ルパさんは「私が子供の頃はね・・・」と幼い頃の話や家族の話をしてくれます。 「インドではお店が早朝から開いてて、そこへ買いものに行くのよ。日本は、10時にならないと開かないけど・・・」 時折、子供達が冷蔵庫のドアを開けにきます。「氷ちょうだい」 「宿題してなさい」と追い出すルパさん。なんだか微笑ましい感じ。 インド料理は火を使います。 厳しい気候の中、料理を保つ生活の工夫なのか、加熱した料理が多いのです。 ルパさんは手際よく、料理を作っていきます。 キッチンの奥にあるドアはどこでもドアなのか、インドのいろいろな調味料を取り出してきます。 ちなみに、インドの油、ギーは最近健康志向の人が増え、あまり使わなくなってきているそうです。香りづけ以外では、ルパさんはコーンオイルを使っていました。
色鮮やかで、目で味わえるインド料理。特徴的なのが、鼻をくすぐるその風味。 チキンキーマカツレツは、ターメリックやクミン、コリアンダー、レッドチリ、ガラムマサラなどのスパイス。ジャガイモ入りで、カツレツというよりもコロッケっぽい感じ。 ダルマクハニは、炒めたタマネギ。3種類もの豆『レッドキドニービーンズ(Rajma)、ヒヨコ豆(Chana
dal)、黒レンズ豆(Urad dal)』がたっぷりで、体にすんなり入る優しい味。
クミンライスは、もちろんクミン。パサパサとしたインドの長細いお米と相性バッチリ。 パイナップルライタも、クミン。ヨーグルトに炒めたクミン。白と黄土色のコントラスト。 サンデッシュは、ローズウォーターの香り。カッテージチーズのケーキ。 この日のテーブル・セッテイングは薔薇がモチーフ。ナプキンの柄も薔薇。 そこかしこに、ルパさんのセンスの良さが表れていました。
五感で料理を堪能しつつ、おしゃべりしながら、食事は終了。 デザートと美味しいインドティーもいただきました。 食後にはリビングのソファで、ルパさんと娘のデヴィカちゃんを囲んでおしゃべり。
日本ではめったに味わえない、「非日常」の世界でした。 インド料理って、素晴らしい。カレーだけじゃないんです。(←当たり前ですが) 私の中の図式は一気に消滅しました。 でも、今度はルパさんのお得意なパラク・パニールをご教授願いたいところです☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆本日のレシピ(3〜4人分)☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆チキンキーマカツレツ☆
<材料> 鶏ひき肉 600g グリンピース 250g タマネギ 1/2個 ニンニク・ショウガペースト 小さじ2〜3 トマト・ピューレ 小さじ1〜2 ターメリック・パウダー 小さじ1 クミン・パウダー 小さじ1 コリアンダー・パウダー 小さじ1 ガラムマサラ・パウダー 小さじ1 レッドチリ・パウダー 小さじ1 塩 少々 砂糖 小さじ1〜2 ジャガイモ(茹でたもの) 4個 卵 2個 パン粉 1カップ 油(コーン油でも可) <作り方> @
フライパンに油をひいて、温めます。砂糖を加え、カラメル状になったところで刻んだタマネギを加えます。少し茶色になったところで、ニンニク・ショウガペーストを入れます。よく炒めたところで、トマト・ピューレを投入します。 A
ときどきかき混ぜながら炒め、ターメリック、クミン、コリアンダー、チリパウダーを入れます。 B そこに鶏ひき肉を加え、よく炒め、そこにグリーンピースに塩、砂糖、ガラムマサラを入れ、少量の水を加えます。 C
鶏肉に火が通り、よく混ざったところで、お皿に移し、冷まします。 D そこに潰したジャガイモを加え、コロッケの形にします。小麦粉をまぶし、卵につけ、パン粉をまぶします。そして、油の中に入れて、黄金色になるまで揚げます。トマトケチャップかグリーンチャツネソースで、あつあつのうちに召し上がれ。 ☆
ダルマクハニ☆
<材料> レンズ豆 1カップ ヒヨコ豆 小さじ2 レッドキドニービーンズ 小さじ2 ギー 小さじ3 水 5カップ 塩 少々 ニンニクショウガペースト 小さじ2 タマネギ 1/2個(みじん切り) トマト 大1個(みじん切り) 生クリーム 1/2カップ クミン・パウダー 小さじ2 コリアンダー・パウダー 小さじ2 ガラムマサラ・パウダー 小さじ1〜2 <作り方> @
3種の豆を一晩中、水に漬けておきます。それに小さじ1杯のギーに、水、塩、ニンニクショウガペースト半量を入れ、潰します。柔らかくなるまで茹で、火から離して、ドロドロにします。 A
フライパンにギーを入れ、温めます。タマネギを入れ、よく炒めます。ニンニクショウガペーストを入れて炒めます。トマトにクミン・パウダー、コリアンダー・パウダーを投入。油が出るまで炒めます。そこにガラムマサラ・パウダーを加えます。 B
茹でた豆を加えます。よ〜く混ぜます。ときおり混ぜながら、弱火でコトコト8〜10分ほど煮込みます。 C 生クリームを入れます。ライスやナンと一緒に熱いうちに、お召し上がれ。
☆
ジーラ・ライス(クミン入り炒めご飯) <材料> バスマティ米(インドのお米) 2カップ クミンシード 小さじ2 塩少々 油 小さじ2〜3
<作り方> @
お米を洗い、水気を切ります。 A フライパンに油をひき、クミンシードを入れます。パチパチと音をたてはじめたところで、お米を投入。油がいきわたるまで、よく炒めます。塩を加え、炊飯器に移します。炊飯器の「2」の表示の少し下まで水を入れ、炊飯器で炊きます。 ☆パイナップルライタ
<材料> 缶詰のパイナップル 1缶 ヨーグルト 2カップ 塩少々 砂糖 小さじ1〜2 クミンパウダー(炒めたもの) <作り方> @
パイナップルを小さくカットします。 A ヨーグルトに塩、砂糖をよく混ぜます。 B パイナップルを加え、クミンパウダーを投入。冷蔵庫に入れ、冷やすだけでできあがり。 ※ストロベリーなどのベリー類でも代用できます。 ☆
サンディッシュ(最も有名なベンガルのデザート)
<材料> 牛乳(4.4) 2リットル 酢 小さじ2〜3 砂糖 小さじ3〜4 ミルクパウダー(全脂粉乳) 小さじ4〜5 ローズ・ウォーター 小さじ4〜5 レーズン、もしくは薔薇の花びら(付け合わせ) <作り方> @
鍋に牛乳を沸騰させ、酢を入れます。 A 牛乳が固まり、カッテージチーズになります。 B (袋などで)牛乳を濾し、チーズだけを絞るようにします。できたカッテージチーズをよくすり潰し、砂糖を加えてなめらかなペースト状にします。 C
お皿に移して冷やします。 D ボール状にして、形を整えます。レーズンや薔薇の花びらで飾り付けをします。
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