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第四十二回 「心もあたたまるタイ料理」 | ||||||||||||||||||||||||||
今年最初となる今回は、タイ料理の教室に参加してきた。 今回の先生は、半年前に横浜山手へやってきたマットさん。 マットさんはバンコク出身で、今までご主人の仕事のためオランダ、マレーシア、シンガポールなどに数年ずつ住んだそうだ。 今回の生徒は私を入れて7人。港の見える丘公園の近くで待ち合わせをした。待ち合わせ場所へ向かうべく、ひさびさに谷戸坂をうんせうんせと登る。すると、目の前にこんなモノがあらわれた。 歩道を独り占めする桜の木。春はさぞかしきれいに咲き誇ることだろう。でも、これでいいのかな。。。 マットさんの家に着くと、広〜いリビングで紅茶を飲みながらしばし歓談。マットさんは3人のお子さんがいるとは思えないほど若い。そして、気取ったところがなく、とっても気さくに話をしてくれる。丁寧でわかりやすい英語を話してくれるので、私でも会話についていくことができた。 タイに関して、私はちょっと親しみがある。私の姉が昔3年ほどタイに住んでいたことがあったり、私もタイに2回行ったことがあったり、なぜかタイで地元の人と間違えられた顔立ち(濃いんでしょうね)だったり。。。 マットさんのアルバムなどを見ながら一息ついたら、さっそくお料理開始。 私は日本でもしょっちゅうタイ料理レストランへ食べに行くくらいタイ料理が大好き。でも、家ではなかなか作れない。タイカレーのセットを買って作ったりするので精一杯。今回はちゃんとペーストから作り方を教えてくれたので、家でも作ってみよう。 今回のメニュー。 ・Kang Lueng Malakor-Sappanrod カン・ルアン 〜イエローカレー(海老、パパイヤ、パイナップル入り) ・Lon Tao Jiew ロン・タオ・ジェウ 〜野菜ディップ(味噌&ココナッツミルクペースト) ・Chicken with Cashew nuts 〜チキンとカシューナッツの炒め物 ・Kaw Phot Pieak カウ・ポート・ピア 〜コーン・プディング では、それぞれのお料理についてご案内。 ・Kang Lueng Malakor-Sappanrod カン・ルアン このイエローカレーはココナッツミルクを使わないのでとってもヘルシー♪スパイスたっぷりでウマ辛い!カレーにパイナップル?と不思議に思ったけど、これがよく合う。スパイスの辛さをパイナップルの甘さがマイルドにしてくれる。 素材の大きな海老と、ペーストの入っているシュリンプペーストのおかげで旨み&コクもたっぷり。 青パパイヤとパイナップルは消化にもいいので、まさにヘルシー料理。食べているとジワジワと辛さが襲ってくるので、ジャスミンライスを添えて味わうべし。 ・Lon Tao Jiew ロン・タオ・ジェウ こちらは、マットさんがお父さんから教わったというお料理。お味噌とココナッツミルクをベースにし、豚挽き肉、小エビ、生トウガラシなどが入った野菜ディップ。タイでもお味噌はポピュラーらしい。へぇ〜。 マットさんは日本人の口に合わせ、ココナッツミルクを多めに、トウガラシを少なめにしてくれた。 素材だけ見ると、味の想像がまったくできない。作ってるあいだも、頭の中は「???」でいっぱい。どんな味なんだろう。。。でも、食べると驚くほどおいしい!野菜につけてもおいしいし、ジャスミンライスにもよく合う。クセになる味で、おかわりしちゃいました。 ・Chicken with Cashew nuts オイスターソース、ナンプラーの風味たっぷりの、チキンとカシューナッツの炒め物。こりゃぁ、文句なしにおいしい。中華料理にも似ているけれど、ナンプラーを使うと魔法のようにタイ風になるからおもしろい。 感想トウガラシを油で揚げてから最後に一緒に炒めたので、とても香ばしく、しかもそれほど辛くない。でも、いい気になってトウガラシをそのまま何個も食べていたら、さすがに辛かった。。。風味だけ楽しみましょう。 ・Kaw Phot Pieak カウ・ポート・ピア タピオカ粉(今回は片栗粉を使用)でとろとろに煮たトウモロコシに、塩味のココナッツクリームとゴマをかけていただく温かいコーン・プディング。甘味と塩味のバランスがよくおいしい!南国風コーンスープといった感じ。 テーブルに並べると、とっても華やか。部屋中がタイの香り♪ ところで、マットさんといえばカービング。 お皿に飾られるタマネギ、ラデッシュ、トウガラシまで野菜を素敵にカービングする。 (↑手前のカップの中) カービングにはこんなナイフを使う。 目の前でタマネギのカービングを疲労してくれた。 ナイフを器用に使って、あっという間に完成。 「やってみる?」 「やるやる!」 と、気軽にやってみたら、切り口がガタガタ。 私の作品。 練習あるのみ。。。 そんな感じで、今回もたっぷり異国情緒を楽しみました。 トウガラシたっぷりで寒い冬にぴったりのメニューたち。 心も体も芯からあったまりました。 コップンカー! ******* レシピ(4人分) ・Kang Lueng Malakor-Sappanrod カン・ルアン 〜イエローカレー(海老、パパイヤ、パイナップル入り) <材料> 青パパイヤ 半分 パイナップル 1/4 海老 1カップ(8個くらい) 水 3カップ タマリンドペースト 大さじ3〜4 ヤシ砂糖 大さじ3〜4 ナンプラー 大さじ1〜2 <カレーペーストの材料> にんにく 2片 シャロット 1カップ レモングラス 1本 クミン(生) 1片 シュリンプペースト 大さじ1 塩 大さじ1 生トウガラシ 小5個、大1個 パイナップルと青パパイヤを切る。 *↓「Pineapple
Eyes(パイナップルの目)」に沿って包丁を入れ目を取る。 カレーペーストの材料をミキサーにかけてなめらかにする。 こちらがシュリンプペースト 水をなべで沸騰させ、ペーストを入れて2〜3分加熱する。 パパイヤとパイナップルを加えて1〜2分加熱する。 海老以外の材料を加えて数分煮る。 海老を加えて5分ほど加熱し、お皿に盛る。 ・Lon Tao Jiew ロン・タオ・ジェウ 〜野菜ディップ(味噌&ココナッツミルクペースト) <材料> ココナッツミルク 2カップ 味噌 大さじ6 豚挽き肉 100g 小エビ 300g レモングラス 3本 シャロット(スライス) 4個 レッドチリ 大1本 ヤシ砂糖 大さじ2 タマリンドソース 大さじ1 好みの野菜(生野菜でも温野菜でも) ココナッツミルクを沸騰させ、味噌を加えて1分加熱する。 豚挽き肉を加えてよくほぐし、火が通ったら小エビを加えて混ぜる。 タマリンドペースト、ヤシ砂糖を加え、溶けるまでよく混ぜる。 火からおろし、あら熱がとれたら刻んだレモングラス、シャロット、トウガラシを加える。 お皿にもり、トウガラシなどで彩を添える。 ・Chicken with Cashew nuts 〜チキンとカシューナッツの炒め物 <材料> 鶏胸肉 500g カシューナッツ 2カップ (生であれば、油で茶色くなるまで揚げておく) 油 大さじ5 にんにく(みじん切り) 大さじ2〜3 タマネギ 1個 乾燥トウガラシ 7〜9個 わけぎ 6〜8本 みりん(酒・ウィスキー可)大さじ2 <ソースの材料> オイスターソース 大さじ3 しょうゆ 大さじ2 ナンプラー 大さじ2 ヤシ砂糖 大さじ1 油を中火で熱し、トウガラシを揚げ、香りが出たら取り出す。 (写真は8人分のトウガラシ) 上の油ににんにくを加え、香りが出たら鶏肉を加えて3分加熱する。 ソースを加え、中火で鶏肉にじっくり味を付ける。 トウガラシとタマネギを加える。 カシューナッツ、わけぎ、みりんを加えて炒める。 ・Kaw Phot Pieak カウ・ポート・ピア 〜コーン・プディング <材料> トウモロコシ 3カップ (生がなければ缶詰でも可) 水 2カップ 砂糖 1カップ タピオカ粉 1/4カップ (今回は片栗粉を使用) ココナッツクリーム 1カップ 塩 小さじ1と1/2 水をなべに入れ中火にかける。 トウモロコシと砂糖を入れて加熱する。 *缶詰の場合は長く加熱しないこと。 片栗粉を水で溶き、なべに加え、すばやくかき混ぜる。 とろみがつき、透明になったら火からおろす。 ココナッツミルクと塩を混ぜ、弱火で加熱する。 片栗粉大さじ1を直接なべに入れてすばやく混ぜ、火からおろす。 お好みでごまを加える。 コーンをお皿に盛り、ココナッツソースをかけてゴマを添える。 以上、癒しのタイ料理byマットさんでした。
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エッセイストの紹介 | ||||||||||||||||||||||||||
夢兎氏 | ||||||||||||||||||||||||||
Profile: 住まい・・・横浜市青葉区。 職業・・・公務員。 家族・・・IT企業に勤めるオットと2人暮らし。 趣味・・・旅行、ダイビング、マウンテンバイクなど。 |