第四十三回 「インド天ぷらを再び。」  

                        写真と文:のの



 


桜に近づいた週末。
英語でお料理教室を主宰するNiki's Kitchinで
横浜本牧のインド料理教室に参加した。

今回は日本語がとても堪能なウマ先生にインドの家庭料理を教えて頂いた。
筆者はウマさんのクラスに参加するのは今回で二度目。




1度目は、まだウマさんが先生になって間もないころの参加で
あっという間に3,4年が過ぎて、早いものである。
先生はインドらしい姿で待ち合わせ場所に来た。

久しぶりにお宅をお邪魔したら
あれれ?お部屋は同じマンション内でお引越しをしたみたい。
彼女が大好きな日本人形があちこち飾れられている。
日本に長期滞在してる、彼女らしいアットホームな雰囲気で
家族で私たちをお迎えしてくれた。

早速、お料理開始。
キッチンはカウンター式。こちらのほうが使いやすそう。
メニューの中にパコダというインド風の天ぷらは
以前教えて頂いた、懐かしさを感じる1品。

当時ひよこ豆の粉が手に入らなくて、結局教室だけで終わってしまった。
今は粉が簡単に手に入るらしいから、今回こそはリベンジできそう。

「(教えるのは)英語がいいですか、日本語にしますか」

どきっ。全くわからない筆者。
「日本語でお願いします・・・」
お情けでお願いしたけど、快く引き受けるやさしいウマさんであった。

手際よく料理を進めていく。
確か前回の参加で、日本に来るまでお掃除も洗濯もお料理までしなかった
話をを思い出した。
ウマさんの流暢な日本語は、並ならぬ努力。
日本で自身を成長させる大きな場であったと伺える。

パコダの材料は、ねばりがでないように混ぜて
はじめに塩で味を調え、お好みでチリパウダーを入れる。
このチリパウダーが癖になりそうなアクセントなのだ。

初めはウマさんがパコダを揚げてシュミレーション。
種は指先でそっと落としていく。
あっという間に出来上がって、みんなでキッチンでつまみ食いする。
できたて・アツアツの味は格別!

「冷めてもお弁当に入れられるよ」
参加したみんなはうなずいてた気がした。

今回は、ウマさんの日本の滞在話、インドのメディア話に花が咲いてた。
参加者の中でインドにとても詳しい方がいらして
インド映画や俳優の話はさすがにウマさんもヒートアップ。
さらに北海道の滞在した場所の近くで住んでいた方も。

ウマさんが葉山の湘南国際村に数ヶ月滞在してたいたころの話。

「葉山は人が少ない」「静か」

ウマさんは、南インドのアンドラ州ハイドラバード(Hyderabad)という
人口が多くIT産業で有名な町で育ったそうです。
都会の中で育った環境から、葉山ののんびりした暮らしは慣れなかったみたい。

「近所にいる人はみんな仲良し」

インドでは近所の人が病気になったら連れて行くって聞いた。
マンションに住む筆者だってお隣同士は知らない。日本にはない風習。
世の中が便利になってる日本だから、ちょっとアナログな生活を見直したい。

お料理終了後のパコダは冷めててもカリカリしてて、他のお料理はどれも美味しかった。
久しぶりのウマさんの再会、パコダに感激して
参加した皆さんもいい方たちで楽しい時間を過ごせた。

皆さんありがとう。またクラスで会えることを楽しみにしてます。


--DATA--
Niki's Kitchin〜英語料理教室
参加費のみで各国のお料理や文化など体験できます。
横浜本牧を拠点に、世界各国の先生宅で、家庭お料理が学べます。
英語が苦手な方でも日本語が堪能な先生もいらっしゃいますので
安心して国際交流が体験できますよ。



エッセイストの紹介
のの氏

DTP/WEBデザイナー 主に小物の印刷物、WEB
画像などをデザインしています。
趣味はモノ作り、どこでも昼寝すること