「久しぶり!」ドアを開けると少しふくよかになったラサさんが顔を見せてくれた。 「最近 インターナショナルスクールでもヨガのレッスンをはじめました。今日もいってきました」と流暢な日本語で話しながらリビングに向かう。初めて会った4年前は日本語をほとんど話さなかったラサ。日本来て一生懸命勉強したんだそうだ。「クラスに来る日本人と話すのが大好き!」「ハイ、インドのスナックとラッサムスープ。」テーブルに座ると、スパイスが香るサッポロポテトのようなインドのお菓子と、毎朝作るというラッサムスープが運ばれてきた。「美味しい〜。ぜんぜん辛くないんだね。これはラッサムパウダーはつかってる?」
「これから先、簡単にインドの食材が手に入らない地域にいくかもしれない。だから身近なスパイスでなんでもできるようにしています。だからラッサムパウダー使わない。これはコリアンダーとかいくつかのスパイスを組み合わせて作る。ラッサムスープはインドの味噌汁。同じ。家で毎朝これを飲んでパワーつける。しょうががたくさん入れた。体があったまる。」いったんリラックスをした所でクッキングの開始。
「うわ〜。カラフル」「これが今日のカレーに使う野菜。レッドピーマン、カリフラワー、インゲン、にんじん、じゃがいも。冷蔵庫にあるお野菜何でも使える!。好きな野菜。インドでカレーは良く食べる。だから、家庭ではローカロリーに作るようにする。ヨーグルト、トマト、スパイス。インドの家庭料理とインドのレストランの味の違いはカロリー。インドレストランではヨーグルトの変わりに生クリーム使う。炒ったカシューナッツも加えてもいい。これはとっても美味しくできる。でもこれを食べてばかりいたら、高カロリーで体が大変!。」
野菜も電子レンジを使って柔らかくする。油はスパイスの香をだすときに使う小さじ1杯だけ。それなのにできあがったカレーはとってもまろやか!ローカロリーなのに美味しく。インド料理だけど辛く作らない。冬はしょうがやニンニクを多く使って体が温まるように。夏はきゅうりやナスをつかって体が冷えるように。季節季節の体に一番良い食材をメニューに取り入れことがラサの鉄則。そして今回教えてくれた「レモンライス」。さっぱりした口当たりとナッツ類の香ばしさがなんともいえなく美味しい南インド特有のお料理。そして南インド料理の中で一番の大好きなメニュー。フライパンでさっとナッツ類とスパイスを炒めレモンライスペーストを作る。それをジャスミンライスの冷やご飯にさっと混ぜて冷たいままいただく。このペーストは冷蔵庫で1月、できあがったレモンライスはなんと外に持ち出して3日間持つ。インドのベジタリアンの人々は、旅先でなかなか自分達の事情にあうレストランに出会えるチャンスが少なく、多くは保存に優れた独自のお弁当を持つようにしているという。ラサはレモンライスをお弁当にいれている。