メキシコ料理  ロシオ メキシコ料理  ロシオ 

◆ルーシオクラスではまずは出会った者同士打ち解けられる様、ウェルカムドリンクと、アペタイザーで持てなされる。このおもてなしはメキシコ、ルーシオクラスならでは。程よくアルコールがまわってきた所で、バックに流されるのはソウル系サルサ。恒例のウェルカムダンスのはじまりだ。

 

メキシコ料理  ロシオ 


メキシコを知ろう〜
「サボテンをバックにヒゲの生えた男の人が大きなマントと幅広帽をかぶって笑っている。」メキシコにそんな男性的で荒涼としたイメージを抱いている人も少なくないのではないだろうか。ルーシオのクラスを訪れた人は驚くかも知れない。モダン&エレガント。そしてアメリカと南米とヨーロッパが交差したアメリカ版イースタンブールのような風が流れている。

◆インドのカレーが日本でカレーライスに変化したように、メキシコ料理も国境を超え、混ぜられ焼かれこねられ、いくつかの文化を産んだ。有名な所ではTEX-MEX(テキサス風メキシコ料理)のタコス、ブリトー、チリコンカン、ナチョス。そして沖縄から広がったタコライス。私達の周りには「●●風メキシコ料理」が溢れている。もしかしたら●●風のほうがアメリカでも日本でも有名なのかも知れない。
 

メキシコの料理に対する情熱は深くそして熱く。近い昔、格式高い家庭や大農場を営む大家族などには、童話シンデレラに出てくる、まかない部屋のような広く、使い勝手の良い台所がしつらえられて来た。そこで何百年もかけてあみ出された伝統できなメキシコ料理と、それを手軽に楽しめる「●●風」とでは味にも素材にも大きな違いがある。「本場のメキシコ料理を知ってもらいたい」。ルーシオがクッキングクラスを開くことになった一番の理由だ。ちなみにメキシカンレストランに入って、「本場」か「●●風」かの違いを見分けるコツはメニューに伝統的な「モレ料理」が入っているか否かなんだそうだ。モレ料理があれば、しめた物だ。かなり本格的な一皿に巡り合える事できることだろう。

◆ルーシオも過去に数度モレソースのお料理を披露してくれた。数々のチレ(唐辛子)や、数々の旬の材料をいれて仕上げるモレは淡白なチキンにかけられるソースの総称だ。歳事記や地方により数々のモレが存在する。代表的なものはグリーントマトを主体にして作る秘伝の味グリーンモレ(写 真左上の上)。もうひとつのレッドモレ(写真左上の下)は砂糖なしのチョコレートが主体となっている。例えばグリーンモレのソースにはパンプキンシード、グリーントマト、ラディッシュの葉、ロメインレタス、アーモンド、コリアンダー、ピーナッツバター、長ねぎ、ごま、タマネギ、ニンニク、他なんてものが含まれている。これだけの素材の相性をどうやって見抜いたんだろうと、考えさせられる程、美味しく不思議な一品だ。数々のモレソース機会が有れば是非一度体験していただきたい。


◆センスあふれる料理の数々はルーシオがメキシコ時代、料理研究家から学んだ感覚だ。当時一緒に習った友人は、すでにメキシコで著明なレシピ本を発刊しているそうだ 。

豪快でエレガントなお料理に、味も目も心も虜に。好きな物を好きなだけ食べてもらえる様、量 も豪快だ。

◆そして彼女の情熱的な料理に対する語り。ルーシオのソウルあふれるパワーに巻き込まれるようにクラスはいつも一つにまとまっていく。

ちなみにルーシオが憧れのパイロットの御主人のハートを射止めたのは彼女自信の料理の腕前なんだそうだ。
◆最後にちょっとだけ余談。メキシコやラテンアメリカではマチズモといって「男性中心主義」が相場なんだそうだ。いわゆる「亭主関白」。
ちなみに国境を超えた向う、アメリカでは、入植時代女性が少なかったこともあり女性を大事にするレディファーストという文化が根付いている。
もちろん各御夫婦、恋人同士によってそれらの関係はことなるが、いつも陽気で明るいラテンアメリカ。以外に保守的のようだ。



 Photo:Mariko Emiko Shiho    Write:Niki{
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