●Russian Borscht
（クラシカル・ボルシチ）
ビーツの鮮やかな紅色が食欲をそそるボルシチは、元はウクライナの伝統料理。 野菜たっぷりの温かいスープは、厳寒の冬を乗り切る大事な栄養源として、ウク ライナやロシアのみならず、周辺の多くの国で大切にされています。今回は伝統 に則ったクラシカルなレシピでご紹介します。


●Chicken Kiev
（とろりと溶け出すキエフふうチキンカツ）
丸くふくらんだチキンの中から、ハーブバターがとろりと溶け出すキエフふうチ キンカツは、心躍る洋食メニューの中でもひときわ華やかな存在。この料理、ウ クライナの首都であるキエフの名を冠していて、ボルシチと同じくウクライナ発 祥の料理かと思いきや、発祥の地はフランス、アメリカ、そしてロシアと諸説あ り。キエフふうと呼ばれるようになった理由も「シェフがお得意さまのロシア人 を喜ばせるためにつけた」などなどさまざま。でもこの名が幸いしてロシアで定 番料理になったことだけは確かなようです。
チキンをふわふわに仕上げる下ごしらえ、バターソースをこぼさないきれいな揚 げ方など、覚えておきたい西洋料理の技が満載です。


●Russian Mashed Potatoes
（キャラメリゼしたオニオンの入ったマッシュポテト）
ロシアではサイドディッシュはフライドポテト、ポテトサラダ、そしてマッシュ ポテトのうちのどれかに決まっているといってもいいくらい、必ずじゃがいもが 使われるのだとか。今回のマッシュポテトはキャラメリゼした玉ねぎやキャベツ が入ったしっかり味、ボリュームもたっぷりです。


●Asparagus
（バター・アスパラガス）
サイドディッシュのアスパラガスは蒸してバターで仕上げます。


●Russian Cheese Cake - Russische Zupfkuchen
（ロシアとドイツを旅したチーズケーキ）
一見、ココア生地をまぶしたニューヨークスタイルのチーズケーキのようですが、 まったくの別物。最近日本でも手に入りやすくなった「ギリシアヨーグルト」を使って作ります。サクサクのココア生地とチーズフィリングのコンビネーションをお 楽しみください。
さてこのケーキ、「ロシアのチーズケーキ」という名前にもかかわらず、ドイツ の代表的なケーキとして知られています。ロシアにはこのケーキは存在しないのだそう。ところがロシアには別のチーズを使ったケーキがあって、それはなんと ロシア語で「ドイツのチーズケーキ」と呼ばれているのだとか。こんなややこし いことになった理由は定かではありませんが、一説には、ピョートル大帝時代の 18世紀にロシアに移住したドイツ人が故郷のケーキを現地で作った際に「ドイツ 人が作った」という意味でドイツのチーズケーキと呼ばれ、そのケーキが20世紀 に入って祖国に戻った子孫世代によってドイツで作られ、「ロシアから帰ってき た人が作った」という意味でロシアのチーズケーキと呼ばれるようになったとも いわれています。ドイツからロシアへ、そしてまたドイツへ。時間と空間を旅し たケーキのドラマを紐解いてみましょう。
（ケーキは作り済み。レシピをお渡しします）


●White Wine
（白ワイン）
日本人の舌にも合う洋食メニューに合わせたワインをご紹介します。


●Coffee
（コーヒー）

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