●ウェルカムドリンク：冷たいオミザ茶
チョウセンゴミシの実を乾燥させた五味子を使ったお茶です。韓国ではとてもポピュラーな飲み物です。 五味子はお茶のほかに、お菓子やお酒の材料にも使われている漢方薬です。甘酸っぱくてとても美味しいです。


●サムゲタン（蔘鷄湯）
日本で土用のうなぎを食べるように、蔘鷄湯は韓国の土用にあたる「三伏（サンボク）」のときに必ず食べる定番のお料理です。三伏というのは一年で最も暑いと言われる時期の三日間のことで、陰陽五行説で旧暦の選日のひとつです。 栄養価がとても高く、補身（ポシン）をする不老長寿の食べ物として長い間伝わってきました。高麗人参などの数種類の漢方ともち米を詰めた丸鶏をじっくりと煮込みます。コラーゲンやカルシウム・必須アミノ酸が豊富ですから、スタミナ抜群の食べものです。 蔘鷄湯の良い点のまとめ：普段摂りにくいコラーゲンの摂取、貧血予防、胃の保護、心機能のサポート、ストレスの軽減など。


●ツルニンジンともち米の天ぷら
日本ではあまりなじみのない「ツルニンジン」。もしかすると日本では手に入りにくいかもしれません。 韓国では朝鮮人参の代用品として使われることもある、トラジ（桔梗）についで人気の山菜です。このツルニンジンは朝鮮人参のようには渋みがなく、お芋のようなお味がして食べやすいと思います。おかず、デザートのほかに、お酒に漬け込んだりといろいろな用途があります。このツルニンジンを天ぷらにしていただきましょう。韓国では山菜をよく食べます。日本で使わない山菜料理もたくさんありますよ。


●大根の辛味酢の物（ムゥセンチェ）
センチェというのは「生菜」という意味で、生野菜を和えたりする調理法のことを指します。韓国では日本では火を通して食べる根菜その他の野菜も健康のために生で食べる習慣があります。 大根は天然消化剤と言うほど消化酵素がたくさん入っているので身体の中をキレイにしてくれます。便秘にも効くと言われているんですよ！素材の持ち味をそのまま味わえるように、千切りにした大根に酢・砂糖・生姜でつくったシンプルな合せ調味料を絡めます。サクサクとした歯ごたえが美味しさを増しますよ。


●れんこんの照り煮（ヨングンチョリム）
チョリムとは、付け合わせのような煮物料理のことです。日持ちのよいれんこんを使ったチョリムをご紹介します。 お醤油・お砂糖・はちみつを使ってしっかりと味付けをするのでお弁当のおかずにもオススメです。そしてこの濃い目の味付けはお酒にもピッタリですから、つくって冷蔵庫に入れておくと晩酌のときにも助かります。 れんこんには熱を下げる、心を安定させる、消化を助けるなどの効能があると言われています。そのほか最近では花粉症にも効果がある物質が発見されたようですね。れんこんを見直して食卓に登場させるよいチャンスですね！


●今月のお酒：百歳酒（ベクセジュ）
百歳酒は朝鮮半島に昔からあるお酒で、生のもち米・甘草・クコの実などの数種類の漢方を醗酵させて作られてる漢方酒の代表です。二日酔いになりにくい、またからだに良いお酒として知られています。百歳まで生きられたらすごいですね？！ワインのような口当たりのよい飲み口で、女性にもとても飲みやすいお酒です。蔘鷄湯に合うお酒としても親しまれています。現在では日本にも代理店があるので、簡単に手に入れられるようになりました。