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７月のメニュー
khoubuz madfour
●モロッコの三つ編みパン：ホブズ　マドフォウル
モロッコロシア、イスラエル、ヨーロッパ各国にある有名なパンです。
ドイツやスイスでは「ツォップ」と呼ばれ、日曜日のミサのあとに家族で食べ、
またユダヤの地イスラエルでは、「ハラー」と呼び安息日の夜に食卓にのぼります。
美しく編み込まれた三つ編みパンは「贅沢」を意味し、古くから大切にされてきた祭事のパンです。
特別なパンの為、甘いことが多いですが、モロッコではタジンに合わせ塩味になります。



Moroccan Spiced Green Pepper Salad [Taktouka]
●モロッコのスパイス風味ローストピーマンの煮込みサラダ「タクトカ」
パンに合う最高の前菜として人気の、トマトとピーマンの美味しい夏の時期に作るモロッコの伝統的な家庭料理です。
作った翌日は、さらに味が染み込んで美味しいため、モロッコではお弁当のおかずとしても人気が高いです。
ピーマンをローストしながら丁寧に作られたタクトカ。香ばしい香りと共に食欲をそそります。

※一口メモ：
モロッコの家庭料理の他に、ユダヤの安息日のお料理としての顔もあります。
安息日とは金曜の夜から土曜の夜にかけて、一切の労働を禁じ、英気を養う休息の時間です。
宗派にもよりますが、厳格な場所は安息日の為のエレベーターが設けられていて、
ボタンを押さなくても目的地に着くように設計されています。
なぜならエレベーターのボタンを押すことさえも「労働」とみなされるからです。
安息日が始まると、火を使ってはいけないことから、作り置きができたり、冷めても温かくても美味しいお料理が好まれます。
タクトカも数日間保存がきき、温め直さなくても美味しく食べれるお料理です。
※一番左実物↓



khodar malfoufa be Samak
●ホダル　マロフォウファ　ベ　サマク
さんまの旬は秋と言われていますが、実は夏サンマは脂が少なく、ふくよかさがあるため、
エスニック料理との相性が抜群です。また秋より高級魚のイメージがあります。

このお料理は、さんまをリングの形にして中に炒めた野菜を詰めたものです。
さんまから旨いダシが出るため、野菜を詰めて生まれる味はまた格別。
ほどけるような美味しさが味わえます。
パンにはさんでサブマリンサンドにしても美味。
※真ん中実物



halouwa sandwich
●ハルワサンドイッチ／サブレサンド
モロッコの楽しいお菓子作りです。
サクサク、ほろほろした食感と、口の中でさらりと溶ける粉糖が美味しい
お手製のモロッコクッキーを焼き上げた後、中に詰め物をします。
クラスではココナッツとクリームチーズを挟みます。
※実物↓



●モロッコのお茶
ミントティかハーブティをお出ししています。
今では有名なミントティですが、これに使われるお茶は19世紀半ばにイギリスから渡ってきたものです。
その昔、クリミア戦争のためモロッコで足止めをされた英国人が、中国から仕入れてきた茶を英国へ持ちかえらず、
モロッコの港へ降ろしました。この時におろされた緑茶がモロッコのハーブとあわさって伝統のミントティが生まれました。
モロッコの茶法では、一杯目は美味しいことを表現するために「音を立てて飲むこと」です。
また水分を取りすぎると食事の妨げになるという考えから、モロッコでは食事の後にお茶を飲む習慣があります。