▼外国人御用達の老舗スーパー、ユニオン
まずは、元町ユニオン。ここは、場所柄、山手のインターナショナルスクールのお母さんたちなどが、よく買い物に来るお店なんだそうです。ここは先生の間でも、定番の仕入れ先といえるでしょう。
元町通りの中ほどに、通りに面してあるこのスーパー。浜っ子なら一度は通り過ぎたことくらいあるはず。山手と中華街、どちらからもほど近いので、欧風、中華風どちらの料理の食材も充実しています。
ドイツから来たベトラ先生も、ここのお店で食材を調達しています。特に、ここで手に入る「ハーブ・オブ・プロバンス」は、様々な用途に使えるオススメの一品だそうです。
タイム、ローズマリー、バジル、オレガノなどの、葉っぱ系ハーブをシーズニングしたさわやかな香りが特徴。
オリーブのペーストや、ガーリックバターなど、パンやクラッカーと合わせると抜群に相性のいいディップに、「ハーブ・オブ・プロバンス」を混ぜるだけで、すっきりさわやかな、独特の風味が増します。
ところで、ドイツ人と言えば、その質実剛健で、合理的な暮らしぶりはヨーロッパの中でも群を抜いています。でも、そんなドイツ人が、生活に潤いがなかったり、野暮ったかったりするわけではありません。リサイクルやハンドメイドで個性を際だたせ、無駄を省いた生活の中で、生活に彩りを添えるやり方は、ぜひとも学んでいきたいもの。
ベトラ先生も、ドイツ人らしく生活の達人です。お家にうかがうと、タペストリーやカーテン、本棚など、廃材を利用した手作り家具がいっぱい。
そのどれもが、「え、これが廃材のリサイクル?」と驚くような、素敵なものばかりなのです。
外国人の先生のお宅でお料理を教えてもらえるNiki’s Kitchenでは、そんな先生たちの暮らしぶりから、いろんな国の文化をかいま見ることもできるのも、大きな魅力なんです。
▼アメリカンスーパーマーケット コストコが横浜にオープン
ところで、外国人向けの大型スーパーと言えば、コストコホールセールが有名です。
コストコは、アメリカンテイストあふれる会員制のスーパー。ガロン売りのジュースや、何百種類もの冷凍食品など、品揃えも価格帯もサイズも、すべてアメリカそのままの商品が置いてあります。
これまでは、インターナショナルスクールのお母さん方を中心に、月に一度、バスを仕立てて千葉の幕張まで買いだしツアーが行われていたそうですが、今年10月、ようやく横浜に「コストコ金沢シーサイド」がオープンしました。
日本に住む外国人達が求めていたマーケットが普通の街中に出現したわけです。
横浜は、どんどん変わっていく。そして、街のいたるところに、あらたな「外国」が生まれているのですね。
コストコのオープンを歓迎しているのは、アメリカ人だけではありません。
意外なところでは、バングラディシュから来たクク先生。私は、横浜にいた時に、クク先生のタンドリーチキンとカレーの教室に行きました。日本にはない材料を使った本場の味は、今でも忘れられません。
そのときにも、材料の調達には苦労しているという話を聞きました。
敬虔なイスラム教徒のクク先生は、宗教上の理由から、豚肉を食べることができません。たとえポークエキスという形でも、決して口にしてはならない禁忌の食材なのです。でも、日本のスーパーで食材を買うと、日本語でしか原材料が表記されていません。知らずに豚由来の何かを口にすることがないように、日本のスーパーで買い物する時には、ものすごく気を遣うのだそうです。
そんな意味でも、コストコのような英語表記の日常的な食材を売っているスーパーは、安心して買い物ができる、ありがたい店なんだそうです。
また、メキシコ人のルーシオ先生は、タコスやトルティーラなどをここで購入しています。最近では、日本のスーパーでも、基本的な中南米料理の材料くらいは売っていますが、それでもやはり、種類や量に限りがあります。
その点、さすがお隣の国だけあって、アメリカのスーパーの品揃えは充実しているんですね。
それ以外の先生たちにも、コストコは、特にお肉が安くて質がいいと評判のようです。
会員制なので、年会費がかかりますが、その分、商品は安くなっています。興味のある人は、覗いてみてください。
・コストコホールセール
http://www.torius.co.jp/shops/costco/costco.htm
▼インドの先生は通販派
先生たちの中でも、インド人の2人、ラサ先生とウマ先生は、インド料理専門の通販で、ほとんどの食材を購入しています。インド料理の命、香辛料などで、香りがよりフレッシュなものが手に入るらしいです。
彼女たち御用達の通販は、港北にあるインドジンドットコム。 ワンアイテム300〜500円と、価格帯は低いのですが、送料と代引き手数料がかかるので、単品で買うと割高になります。先生たちは、生活に必要な
ものを1ヶ月分まとめて買ってるんだそうです。 ここでのオススメは、お手軽なインスタントインド料理の素。
たとえば、ラッサムスープ。トマトと野菜を煮込んで、ラッサムパウダーを大さじ一杯入れるだけで、本場の味が楽しめます。
・インドジンドットコム
http://www.indojin.com/
▼鶴見の南米食材店
横須賀のベースに住むリナ先生は、プエルトリコの人。ベースには彼女の作るカリブ海料理の材料は売っていません。そこで、鶴見にある南米食材店「トッカーノ」が御用達。
冷凍キャッサバやグァバのペースト、ジャイアントコーンなど、珍しい食材がいっぱい売っています。
ペルー料理のソフィア先生、コロンビア料理のルス先生も、こちらでお買い物されています。
・トッカーノ
http://niki-kitchen.web.infoseek.co.jp/shop_t.html
ここで紹介したお店の他にも、横浜には先生たちの御用達のお店がいくつかあります。横浜で手に入る輸入食材の店がたくさんリンクされていますので、興味のある方は、Niki’s
Kitchenのサイトから、輸入食材店のリンクを
たどってみてくださいね。
・輸入食材ページ
http://niki-kitchen.web.infoseek.co.jp/shop_in.html
▼ちょっとしたお知らせ
さて、今現在、コロンビア、バングラディシュ、ペルー、インド、メキシコ、ドイツ、プエルトリコの各先生によるお料理が開かれているNiki’s
Kitchenですが、2月から、新たにロシア人の先生が加わってくれることになりました。
もともとは、お料理留学で日本にやってきて、そのまま横浜にいついたという、大の日本通。日本語も日本料理も堪能な先生なので、英語が苦手な人や、コミュニケーションに自信のない人にもオススメ。もちろん、本場のピロシキや、
ロシア風餃子を習いたい人は、要チェックです。
それからもう一つ、ナカキタ私事のお知らせで恐縮ですが。 来年早々、1月9日から30日まで、東京国立の「じゃらんじゃらん小舎」というギャラリーで開催される絵本展に、絵本を出展します。
イラストレーターのやまとあつしさんとのコラボレートで、「パルとガルの箱庭」という絵本を作りました。
お近くの方で、お時間がありましたら、覗いてみてください。素晴らしいアーティストさんたちが、それぞれ持ち寄った手作り絵本が展示されます。
・じゃらんじゃらん小舎
http://st9box.com/jaranjarangoya/index.html
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